島根の旅 その3 - 永見窯へ
2012年8月28日 火曜日

湯町窯を訪れた翌朝。
永見窯にお邪魔しました。永見さんご自身で作られた単窯がある永見窯は、緑がとても生い茂っていました。
イノシシやクマも出没するというこの場所は、お寺の手前のとても静かな場所にあります。

永見さんは、全てご自分でなさいます。
年6回窯入れをされているのですが、土掘りから始まり、窯を焼く際に必要な薪を作るべく木を切りに行くのも全てお一人でされています。どの辺りの木を伐採していいか、その土地の方と相談してからトラックに乗り、チェーンソーで切りに行きます。あまりに積みすぎて途中トラックが道を登れなくなり、積んだ木をまた下ろしてトラックを移動させ、また木を積み直したこともあるとか!切った木を蒔きにすべく、永遠と薪作り作業に入ります。
この薪の美しい並べ方も永見さんらしい!

窯入り口には「REVOLUTION」と永見さんの字で書かれています!

手前のレンガは、もう使わなくなった古いレンガを頂いたものだそうです。
この窯も永見さんご自身で作られたものですが、今までに6-7個は頼まれて窯を作っているとの事。
今は単窯(窯1つ)で作業されていますが、登り窯(窯複数の連なり)にしようと計画されているとのこと。窯を作られた当初は、単窯にして何回も焼けばいいと思っていたそうですが、やはり実際やってみると単窯では作れる数がどうしても限られてしまうとの事。
と言っても、単窯で作業されて、もう既に何十年も経っていますが...

窯入れして火を入れても、やはり窯の中では場所によって温度が変わってしまいます。
窯手前に入れたものと奥に入れたもので、焼き上がりがある程度統一できるよう、器を入れる場所によって釉薬を変えているそうです。


永見窯の作業場です。
無駄な灯りがなく、ラジオが流れ扇風機の音がする。ところどころに、永見さんのユニークさが垣間みれる言葉や、永見さんが遊びがてらに作られたであろうカメや埴輪があったり。轆轤の周りには道具がシンプルに置かれ、夏は蚊取り線香が。冬はストーブがつけられます。
本当に静かなところです。


現在、引き出物の注文のボウルを作っているところでした。作っては干して素焼きをしての作業の連続です。
夏が終わると、干してもなかなか乾かないので、また更に時間がかかるとのこと。大変な作業です。
その場で色々と注文をお願いし、こんなものを作ってもらえないだろうかと新作のお願いもしてみました。快く(たぶん...)受けて下さいましたが時間はかかるのだろうと覚悟しての注文です。これだけの行程を1から10までお一人で作ってらっしゃるのですから、当然です。
帰り際、永見さんから嬉しい頂き物がありました。
いつもお見送りして頂くのですが「ちょっと待って!」と作業場に戻られたと思ったら「いい楊枝入れがないから自分で作ってみたんだけど、どちらがいいですか?」と面取り違いの楊枝を見せて下さいました。この感じがとても永見さんなのです。気取りがなく温かで、いつも好奇心旺盛。アンテナがいつもあちらこちらに向いている感じです。こちらの面取りの幅が太い方を頂き、御礼をお伝えし後にしました。
永見窯裾野の田園風景と合わせて。



























