袖師窯

築100年以上の木造の作業場で日用品としての焼き物を作り続けている袖師窯。
2012年師走に四代目の尾野晋也氏が他界されましたが、現在は五代目の尾野友彦氏が継窯されています。

三代目の尾野敏郎氏が柳宗悦や河井寛次郎、バーナード・リーチの指導を受け、民芸陶器の窯と知られるようになった袖師窯。出雲に伝承された技法を基礎とし地元の土と原料を使い、日用品としての焼き物を作っています。

袖師窯の特徴は、器を使う人とその食卓を考えて作られた器ということではないでしょうか。何か特定の技法や釉薬を使って、数種類の焼き物を作り続けるというよりは、生活に合わせて使う人の要望に合わせて変化している焼き物という印象を受けます。
おごることなく器と日々向かい合っている作り手方の姿が、器からも見受けられるとても誠実な器です。
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