パーネルポタリー

パーネルポタリー
フランスNormandie

略歴
パトリック・パーネル 1954年生まれ
アルザスのスフレンハイムの伝統的な工房で修行を重ね、1977年にノルマンディ地方にある生まれ故郷クルシーに工房を開く。
工房近くの地元の土を使って、この地方に伝わる焼き物を薪窯とガス窯で製作している。

ノルマンディー地方のクタンスから3kmほど離れたクルシーという町にアトリエを構えるパトリック。長い髪を一つにまとめ髭を生やしたパトリックは、フランス北部の人らしく緊張した面持ちで、赤ワインとこの地方のお酒でもあるカルヴァドスを用意して工房に招いてくれました。


話を伺うと、緊張していたのは彼が日本の民藝に強く影響を受けていて、その憧れの日本から私たちが彼の器を見に会いに来てくれたことがとても嬉しかったとのこと。パトリックいわく、フランスで陶芸をしている彼らの世代は、皆日本の民藝の影響を強く受けていると言います。パトリックの口からも、濱田庄司、河井寛次郎、柳宗悦、民藝などという言葉がすらすらとでてきました。

用途の美と装飾の美。フランスでは装飾の美が優先されると言いますが、パトリックが作る焼き物はノルマンディのお酒カルヴァドスを注ぐピッチャーや、この地方で18世紀から伝わる侯爵をモチーフとしたマーキーと呼ばれる水差し。豚やうさぎ、いのししなどを蓋に造詣したテリーヌのココットは、オーブンに入れてそのまま食卓に出す調理鍋ですが、いのししの肉にはいのししを形取るという考えは食の国フランスらしい発想です。またどこから水が流れるかわからないと言われるピッチャーの中で二層になっている騙しピッチャーも面白いですね。工房の中の作業場に聖母マリアを飾っているパトリックは、聖水盤や十字架を形取った屋根瓦の装飾品なども作っています。
日本とフランス。文化も習慣も違えど理解しあい、影響し合うというのはいいものです。


フォトギャラリー

上に戻る