倉敷ガラス

倉敷ガラス

小谷栄次

  • 岡山県倉敷市

略歴

1961年 倉敷ガラス創設者 小谷眞三氏の長男として生まれる
1979年 岡山県立岡山工業高等学校 工業デザイン科卒
1983年 大阪芸術大学 芸術学部写真学科卒
1984年 吹きガラスを始める
1988年 倉敷市羽島へ築炉
1993年 天満屋岡山店にて倉敷ガラス眞三 / 栄次親子展開催
1996年 倉敷市粒江に炉を移築
2002年 日本民藝館 初入選
2003年 日本民藝館 奨励賞受賞
2006年 倉敷芸術大学専門学校講師就任 (2010年退職)
2009年 倉敷民藝鑑賞受賞
2010年 倉敷市文化連盟奨励賞受賞

倉敷ガラス 小谷栄次(こだにえいじ)氏。
岡山県でも倉敷でもガラス作りをされている方はいらっしゃいますが「倉敷ガラス」と称されるのは、栄次さんのお父様で倉敷ガラス創設者の小谷眞三(こだにしんぞう)氏と息子さんの栄次氏のガラスのみとされています。

通常、吹きガラスはガラスが冷えないうちに複数の職人が息を合わせガラス作りをするのですが、倉敷ガラスは1人で全ての作業工程を踏めるよう、栄次さんのお父様である小谷眞三氏が作業道具、作業工程など独自に開発し作り上げたものです。それらを手取り足取り教わるのではなく、見て盗み自分のものにせよという眞三氏の教えのもと、栄次さんは倉敷ガラスの吹きガラス作りを30年以上重ねています。

現在、栄次さんが使われている工具はご自身が作られた手作りのもの、または専門の鋳物職人に作って頂いたものばかりだそうです。コップなどの型作りに使うのは缶詰に手を加えたものであったり、吹き竿は通常のサイズのものより短めで効率良く作られています。

ガラス作りというのは、ガラスを溶かし吹きガラスができる状態にするまで長い時間かけて溶解炉でガラスを溶かします。溶解炉の火を止めずに作業をされる方もいらっしゃいますが、栄次さんは火を止め再度火を入れて温度の上昇を待っている日中の間、山菜摘みに奥さまとでかけたり魚を釣りに行ったりと自然の中で過ごされる事が多いそうです。その為でしょうか?栄次さんからは例えば土や灰など自然の力強さみたいなもの、そして栄次さんが作るガラスからは気取りの無い力強さを感じます。雑貨的でもなく装飾品でもない日常のガラスです。

栄次さんの何とも可愛らしい愛車「スバル360」。
こだわりぬかれた全てのパーツが本当に手作り感たっぷりで愛嬌があります。
この小さな車に身を屈めるようにして乗ってらっしゃる栄次さんの姿は何とも言えません。

過去にこの車を手放さざるを得なくなり、手放したことがあるそうです。
そして、また手に入れることができた思い入れのある愛車です。
この車を倉敷近辺でもし見かけたら、栄次さんです!
声をかけるかどうかは皆さんのご判断にお任せします。

なお、倉敷ガラス 小谷栄次さんは工房に販売所を設けていらっしゃいません。
一般の方への販売をされていませんので、何卒ご理解のほどお願い申し上げます。

倉敷ガラス創設者の小谷眞三氏でも栄次氏でもないそうですが、倉敷ガラスの青は「小谷ブルー」と称されることがあります。

ガラスの造形同様、装飾品や雑貨的な匂いが全くしない何ともバランスの取れた美しい良い色なのです。沖縄のガラス職人が作る沖縄の海の色でもなければ、イタリアなどのヨーロッパのガラスとも違い、アメリカのストレートな色味とも違う素朴でいて見せびらかしのない品格が漂う倉敷らしい色合いです。

可能であればコップを手にとって頂きたいと思います。
そして中にお水なりお茶なりを入れて手にとって下さい。安心する厚みと適切な重量感を感じて頂けると思います。

酒器はお酒好きの栄次さんならではのものです。
徳利の持ち易さと造形の美しさ。ぐい飲みの指のおさまり具合。
酒瓶(デキャンタ)の何とも美しいこと。
小鉢や波紋の大鉢はテーブルにあるだけで嬉しくなります。

食卓を楽しくする要素の一つが器やガラスだと思いますが、食卓そして人が楽しく嬉しくなります。

ガラスは夏の物と思われる方も多いかもしれませんが、ガラスは1年中使う物です。
どうぞお好きなタイミングでお好きなガラスをお選び下さい。

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